コエンザイムQ10の吸収力の個人差
コエンザイムQ10はサプリメントで人気の成分です。
しかし、1日に必要な摂取量や、摂取上限量の目安など、まだ分かっていないことも多くあります。
これにはコエンザイムQ10の吸収力の個人差が影響しています。
コエンザイムQ10個人差について
吸収力の個人差
コエンザイムQ10は人によって吸収力が違います。
例えば、1日に30mgを摂れば充分な人もいれば、同じ30mgでも足りない人がいるのです。
この吸収力の違いは、人によって5~6倍もの差があります。
吸収力に個人差がある理由には、コエンザイムQ10がもともと脂溶性で人間の体内では溶けにくい物質であることが挙げられます。
またコエンザイムQ10は酸化型で吸収しても、体内で還元型に変換しなくてはいけず、その変換力に個人差があるのではないかなど、いくつかの説が考えられます。
しかし、なぜ吸収力にこんなにも差がでるのか、詳しいことは分かっていないのが現状です。
体内量の個人差
コエンザイムQ10は成人の場合、体内に約700mgあると見積もられています。
しかし、吸収力の差と同様に、体内量にも個人差があります。
コエンザイムQ10はエネルギー生産などで使われると体から失われていきます。
よく運動をしてエネルギーを消費しやすい人ではそれだけコエンザイムQ10が必要になります。
また、体内のコエンザイムQ10はストレスや喫煙でも体内量が減ってしまいます。
この人による体内量や必要量の違いも、コエンザイムQ10の吸収力の差に影響を及ぼしている可能性があります。
自身に必要なコエンザイムQ10量を知るには
1日に必要な目安量
現在、一般に流通しているコエンザイムQ10の1日の摂取量は100mg以下のものが多いです。
しかし、自分の吸収力が分からないとどれくらい摂取してよいのかも分からず、製品を選ぶのにも困ってしまいます。
通説的な目安量としては、一般的な人で1日あたり30~100mgを摂取すると良いといわれています。
また、よく運動をするなどコエンザイムQ10を多く必要とする人は100~300mgの摂取がすすめられています。
そのため、自分の吸収力に合わせて摂取したいと考えるなら、まずは30~100mgの範囲で少ない量から試してみるとよいでしょう。
効果に応じて量を調整してみよう
実際にコエンザイムQ10を摂取してみると、その効果の感じ方で自分に合っているかどうかがわかります。
サプリメントのような健康食品は一般的に効果を体感するまでに早くても3ヶ月はかかると見積もられています。
つまり、コエンザイムQ10サプリを3ヶ月続けても何も効果が感じられない時は、摂取量やコエンザイムQ10の種類が合っていない可能性が出てきます。
この場合は、摂取量を増やすなどして様子を見てみます。
ただし、コエンザイムQ10は安全性の高い成分ではありますが、摂り過ぎには注意しましょう。
コエンザイムQ10製品の1日の目安量を超えて摂取しないようにして下さい。
コエンザイムQ10は体内量や必要量に個人差があります。
それにより、吸収力にも個人差が出てきます。
そのため具体的な摂取目安量や上限量も決まりがありません。
過剰摂取に注意しながら、日々の健康維持に役立てていきましょう。