コエンザイムQ10のスキンケア商品

コエンザイムQ10は2004年10月に化粧品への配合が認められました。
以降、コエンザイムQ10を配合したスキンケア商品が多く登場しています。
こちらではそのコエンザイムQ10のスキンケア商品の種類や効果、選び方などについてみていきましょう。

コエンザイムQ10配合のスキンケア商品

コエンザイムQ10を配合したスキンケア商品には主に次のようなものがあります。

  • 化粧水(ローション)
  • 乳液
  • クリーム
  • オールインワンジェル
  • ハンドクリーム

コエンザイムQ10配合スキンケアはさまざまなメーカーで取り扱われ、ドラッグストアなどにもコエンザイムQ10と表示されたスキンケア商品が多く並んでいます。

肌への効果

抗酸化作用

コエンザイムQ10に期待されているスキンケア効果は、主に抗酸化作用によるものです。

抗酸化作用とは、肌を衰えさせる原因になる活性酸素を除去する働きのことです。
活性酸素は呼吸によって体内で発生したり、紫外線を浴びたり、傷などで肌がダメージを受けたときなどに発生します。

活性酸素は肌を強くしてダメージから守る働きがありますが、過剰に発生すると肌細胞までをも攻撃し、衰えさせてしまいます。
さらに、肌は活性酸素のダメージから細胞を守ろうとメラニンを分泌させます。

このように、肌は活性酸素によって衰え老化しやすくなるだけではなく、メラニンも増えシミができやすくなってしまうのです。
そのうえ、衰えた肌は外部刺激に弱くなり、さらなる衰えや肌トラブルを招いてしまう悪循環に陥ってしまいます。

そこで注目されているのがコエンザイムQ10の効果です。
コエンザイムQ10を肌に塗ることで、抗酸化作用で肌が守られ、衰えにくくシミができにくい肌作りをサポートします。
その働きから、コエンザイムQ10は美白対策や乾燥やシワといった、年齢肌対策向けのスキンケア商品に配合されていることが多いです。

年齢による減少を補う

コエンザイムQ10はもともと体内でも生成されている成分です。
細胞のひとつひとつに存在しているため、皮膚にも多くあります。

しかし、体のコエンザイムQ10は年齢とともに減少していくことが分かっています。
20歳頃の表皮のコエンザイムQ10量を100%とした場合、40代には約80%、70代には約50%にまで減ってしまいます。

肌からコエンザイムQ10が減るということは、肌本来にある抗酸化力が弱まってしまうということです。
抗酸化力が弱まると、活性酸素の影響をうけやすい肌になるため、年齢とともに肌も衰えやすくなってしまいます。

そのため、日々のスキンケアでコエンザイムQ10を補おうと、コエンザイムQ10配合スキンケア用品に注目が集まったのです。

効果の実証

コエンザイムQ10を肌に塗ったときの効果については、コスメメーカーで有名なDHCが検証しています。

実験はコエンザイムQ10を0.3%配合した化粧水とクリームを1日2回6週間使用し、使用前との肌の状態を比較したものです。
その結果、もともと合った細かいシワの減少や、肌色のトーンが明るくなったことが確認されました。(※1)

※1 株式会社ディーエイチシー「日本初!薬用処方でQ10の10倍濃度配合がついに実現「DHC薬用Qシリーズ」 発売のお知らせ」DHC(2018/03/29)

このことからも、コエンザイムQ10にはスキンケア効果が期待できると言えます。

コエンザイムQ10スキンケア商品の選び方

コエンザイムQ10配合のスキンケア商品を選ぶときは、ぜひ配合量に注目してみてください。
日本国内では、化粧品へのコエンザイムQ10配合量は0.03%までと定められていますが、スキンケア効果が認められた高配合製品は医薬部外品(薬用)として販売されています。

また、肌への吸収率を考えて作られた商品であるかもチェックポイントです。
コエンザイムQ10はもともと表皮からは吸収しにくい成分です。
そのため分子サイズを小さくして肌に馴染みやすくするなど、浸透力に工夫がされている商品が望ましいです。

そして、本来のコエンザイムQ10は脂溶性で水には溶けにくい性質を持っていますので、選ぶならクリームタイプかおすすめです。
化粧水で選ぶなら、浸透力へのこだわりはどうか、必ずチェックしておくのが良いでしょう。

いずれにしても、肌に合った信頼できる商品選びが大切です。

コエンザイムQ10の効果などについてご紹介しました。
コエンザイムQ10配合のスキンケア商品は体の外からコエンザイムQ10を補うのに向いています。
しかし、肌に塗っても体内までは吸収されません。
効率よくコエンザイムQ10を補うなら、サプリメントと併用して体の中と外からお肌をサポートするのが良いでしょう。

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